宅配をしていて思うこんな客にはなりたくない10選

1.無駄に「ハイ」が多い荷受人

「こんにちは佐川…」「ハイハイハイハイハイ、」「○○番地の…」「ハーイ、ハイハイハイハイハーイ」バタンッ
こちらとしては毎回誤配がないように荷受人の名前や住所を読み上げるのだが、早く渡せと言わんばかりに、ハイを無駄に連呼する。サザエさんのタラちゃんかよ。ご苦労でもありがとうでも合ってますでもなく「ハイハイハイハイハイハイハイハイ」オンリーで終了する。正直変人という印象であるが結構そういう人は多い。

2.受け取れないのにネットショッピングしてしまう荷受人

「不在が何日も続いているものですから電話でご連絡申し上げたのですが」「あー夜10時ごろにならないと普通帰らないっすね」
佐川急便では荷受人から再配達等の連絡もなく3日間不在が続いた場合、こちらからお電話にて確認を取る決まりになっている。アパートの住人は一人暮らしの忙しい若いサラリーマンも多いので、夜にあたりをつけて配達に行くも不在。仕方がないので今度は午前中の早い時間帯に再配達に行ってみるも不在。3日目は午後を狙ってみるなど、配達時間を工夫してみるが居ない。
不在票はいずれも投函するのだが、次の日ポストを覗くと不在票はなくなっているから、見ているようなのだ。けれどこういう人種は大概再配達の依頼をしてこない。しかたがないのでこちらから電話すると配達時間外でないと家にいないという。自分の休みの日を指定したり、ロッカーや営業所止めにするという頭もないらしい。
荷物が3日間も車の中で揺られていれば傷むし、邪魔である。再配達の依頼をいただけないのが一番困る。

3.支払えないのに代引き商品を頼んでしまう荷受人

「再配達に参りました。代引きで〇円になっています」「ATMに行ってこないと、今お金ないのよ」
さて代引き商品というのはあらかじめ金額がわかっているものである。不在であれば不在票にも金額は記載されている。通常の感覚の人は時間指定をして、お釣りの出ないように事前にお金をぴったり用意して待っている。普通でない感覚の人は再配達に行ったときですら、「お金をおろしてこないといけないから後でもいいか」と持ち掛けてくる。

4.無駄に配送指示が細かい荷受人

「このあいだこの荷送人の場合はガレージに置き配してって頼んだじゃない!怒」
「居ないときは置き配してっていいよ」とか「隣に居るから隣に届けてほしい」とか言われることはよくある。ありがたいのでお言葉に甘えさせていただくが、問題は指示が細かくて、その通りでないと怒り出す客がいることだ。
佐川急便では公式には置き配というものは存在しない。だから個々のドライバーの責任と裁量で置き配しているのであって、置き配指示を全社で共有するような仕組みはないのである。ある程度口頭で置き配指示を共有しているが、引継ぎには限界というものがある。別のドライバーが回れば置き配指示なんぞ分からないわけであるが、客としてはチョロッと言えばそれで全社的に対応してくれるものだと思っているのだ。
そういう客は再配達削減のため、ドライバーが二度手間食わないために言ってやってるんだという論調でクレームを入れてくるが、その実自分が都合よく早く受け取りたいだけである。
「この宛名の荷物の場合はおいてよい」とか「この発送元の場合はおいてよい」とか「水は玄関内、その他はガレージにおいてよい」とか逆に手間である。
要領のいい人は配送指示を張り紙してある。それなら誰が来てもわかるからね。

5.今すぐ再配達してほしい荷受人

「もしもし、再配達お願いしたいんだけど、あと何分で来れる?」
まず自動受付ではなく直通電話で再配達を依頼してくる輩はろくでもない。再配達の受付の締め切りの時間を過ぎてしまったが、直通電話でお願いすれば持ってきてくれるだろうとか、そういう魂胆が透けて見える。
こっちは常に運転してるか応対してるかなので電話を取る暇はない。安全に停車できる場所を探して、車を止めて、電話に出なければいけないのだから、配達は遅くなる一方である。
あと何分くらいで来れるかとか、何時ごろ来れるかという質問も多い。しかし想像してみてほしい、ルートの決まったバスですら正確な時間には来ないのに、宅配で分単位で答えることができるわけがないのである。つまり、分単位で聞いてくる人は他の配達をやめて、今すぐこっちに向かったら何分かと聞いているわけである。今すぐは向かえないと伝えると機嫌を悪くするが致し方ない。
何時ごろ来れるかと聞いてくる人は、配達時間帯例えば14時から16時とか、その間2時間在宅して待つのが嫌なので、そんなことを言っているのである。適当な時間をこたえて遅刻すればまた機嫌を損ねるので、確実に間に合う時間をこたえるが、それだと遅いと言わんばかりである。

6.玄関やポストに部屋番号や棟番号が表札されていない荷受人

「順番通りだとC号棟はこれだが」トントンッ「すいませんC号棟の佐藤さ」「違います」
名前まで表札しろとは言わないが、どの部屋が何号室なのかあるいは何号棟なのかさっぱり見当がつかないことがある。そういう場合ゼンリンにも分からない(あるいは調べない)らしく、住宅地図にももちろん棟番号の記載はない。ガスメーターにこっそり印がしてあったりするので、よく見るがそれもないとなると他のドライバーか荷受人に電話で聞くしかない。受け取る気があるのか、はなはだあやしい。

7.インターホンを壊れたまま放置している荷受人

「インターホン壊れてませんか?」「壊れてますよ(当然)」
インターホンって意外と鳴ったのかならなかったのかわからない。鳴らなかったかな?と思ったらドアをどんどん叩いたり引き戸をちょっとだけ開けて声をかけたりしている。そうしないと「ずっと家にいたのに不在を切られた」とクレームが入るからだ。インターホンが壊れていることに住人が気づいていないこともあるので、「インターホン鳴ってますか?」とさりげなく教えてあげる。すると「ああ、壊れてるんですよ」と、壊れてるにきまってるじゃないですか、みたいな感じのレスポンス。せめて故障中とでも書いておいてくれ。ちなみにアイホンは比較的壊れにくいがパナソニックは壊れやすい傾向にあると思う。

8.電話がへたくそな荷受人

「不在票が入ってたんですけどぉ・・・。(黙る)」「(それで…?)ご用件は再配達の依頼でよろしいですか?」「はい」「ご住所とお名前をいただけますか?」「○○市の鈴木です」「(範囲でかすぎるし鈴木さんどこにでも居るやんけ)○○番地の鈴木さんですか?」「はい」「都合のいい時間帯はございますか」「今います」「(は?)」
時間帯を聞いてるのに「今います」ってなんだよ会話になっていない。今すぐ持って来いという意味である。不在票を投函する理由はいくつかあるから不在票が入っていたという主張では(ほぼ再配達だとしても)何が言いたいのかわからない。端的に「恐れ入りますが再配達お願いします」と用件を言えばいいのに。「○○市の鈴木です」で誰だか特定できると思ってるのか、自分のこと上客だと思ってるんだか。こういう話し方をする人はすごく多い。

9.時間指定の時間に居ない荷受人

「もしもし、18時から20時のお荷物をお届けに参りましたが」「あっもう少しで家に着くんで…。」「着くんで?」「お、置いてください」
宅配の時間指定で多いのは平日の夜の18-20である。だから18時ジャストから配り始めないと間に合わない。しかし客のほうは18時ジャストから来るとは思っていないようで、18時半くらいに家にいればいいやという感覚らしい。うざい電話をかけてやると置き配でいいですよと折れる人も結構いるが。

10.自分の飼っている犬を信用しすぎている荷受人

「見た目はワイルドだけど、噛まない子なので大丈夫ですよ」
いやそんな保証どこにもない。家族に対して牙をむくことはないだろうけれど、こいつは部外者相手にかなり興奮している。噛まれたら業務をやめて病院に行くしかないんだから大損害だよ。実際それで噛まれている人はたくさんいる。