コードバンオーセンティック ラウンドファスナー長財布レビュー

2023年5月15日

コードバンオーセンティックに長財布が登場

GANZOのCORDOVAN AUTHENTIC(コードバン オーセンティック)シリーズには長らく長財布が一つもなかったのですが、CORDOVAN AUTHENTIC ラウンドファスナー長財布が、ようやく発売されました。以前、このシリーズのウォレットキーケースを購入したときに大変気に入ったので、長財布も欲しいなと思っていました。
なぜ長財布が欲しくなったのか、それはウォレットキーケースしかり、三つ折り財布しかり、お札がくるりと丸まって癖がついてしまうので、簡単に平らにならず、単純に2つ折りされたお札よりもさらに邪悪なものになるからです。店員さんに申し訳ない。かかりつけのお医者さんくらいでしか現金を使わないんですが、カードはたくさん持ち歩きたいのでコンパクト財布では不十分だったというのもあります。免許証、マイナンバーカード、保険証、かかりつけの診察券、薬のIDカード、JCB、VISA、MasterCard、銀行のキャッシュカード2枚など。

(出典:GANZO公式ストア)
このオリーブ色が本当に透明感があって綺麗なんですよ。

早速開封

ん?緑色濃くない?若干トラになっていますが、私はそこまでこだわらないので気にならない。それよりも緑が濃い。これはこれで良さがあるけれど。

こちらは購入直後のコードバンオーセンティック ウォレットキーケースです。背景が違うのでちょっとわかりにくいかもしれませんが、公式サイトの色味に非常に近いものでした。透明感のある薄い緑。
これは店舗に一つだけ残っていたものを譲っていただいたので、作ってから少し時間がたったものだったのかもしれません。長財布のほうは発売してすぐに買ったので、それで色味に違いがあるのかもしれません。
ウォレットキーケースはエイジングが進んで、茶色くなってきています。革製品の緑は最終的には茶色くなっちゃうんですよね…。だがそれも気に入っている。

(2021年購入直後)

(2023年)
並べるとこんな感じ。

コードバンオーセンティックシリーズの革は傷こそつくけれども目立たず、しなやかな感じがします。みんなが有難がるシェルコードバンはほとんど傷がつくような使い方をしていなくても、傷だらけになりますからね。

(限定品のクロスマチ三つ折り財布。柔らかさがありしっとりしているが見た目がボロくなりやすい)
どう考えたって傷がつきやすいものよりつきにくいもののほうがいいと思うんですが、シェルコードバンは本当に良いものというよりは、産出量が少ないということと、マーケティングでステータスをつけて本来の価値より高値で売っているんじゃないかという気がしちゃうんですよね。

さて話を長財布に戻します。

構造はいたって普通のラウンドファスナー長財布です。

両面に合計12枚のカードを収納でき、カードポケットの裏も両側ともにポケットになっています

(カードポケット裏に収納がある)
内装は馬革と、GANZOでおなじみの黄色いライニング。またこの黄色が意外と汚れてしまうんだよなあ。しかし馬革の部分の劣化のしにくさはピカイチです。
GANZOは内装にヌメ革を使っていることが多いですが、ヌメ革は日光浴させてうまくエイジングしないと見た目が悪くなってしまったり、最終的にはやはり、黒ずみが発生してしまいます。

(限定品コンパクト長財布。ヌメ革が圧力で黒くなったり、日に当たる場所とそうでない場所でまだらになったりする)
これをエイジングというのか劣化というのか。私は劣化だと思う。高い財布もこんなもんか。

外装はファスナーに「G」とあるだけなので普通の財布に見えます。使い勝手も普通。なんの驚きもない。

内側の目立たないところに押し印。贅沢しているように見せないというのが粋。きれいな色だなとは思っても、さすがに7万円もする財布だとは誰も思いますまいw

小銭入れはがばっと開くので取り出しやすい。クロスマチ財布に通じるものがある。ファスナーがないので楽。

(クロスマチ財布の小銭入れ)

コバが鮮やかでよい。そんなところです。