Surface Go 4 を買ったので適当にレビューする

2023年11月26日

Surface Go 4 の全体的な使用感

Surface Go 3の中間モデルを愛用していた私ですが、Surface Go 3がもっさりしていたので、この度発売したSurface Go 4に飛びつきました。
はっきり言ってスペックに見合わない価格の高さなので、このサイズ感にこだわりのない方には全く必要のないマシンですが、私はこの唯一無二の小ささ、軽さ、美しさを非常に魅力に感じています。このサイズで、このスペックで、美しいデザインの、信頼できるメーカーのPCって本当に他に無いんですよね。
前にXPS13を使っていたこともありましたが、重量が1.3kgあり、たかが1.3kgだけれど鞄にいれると結構重たいなと思っていたものです。サイズはA4用紙程度しかなく、13インチのPCではかなり小さいほうの部類だったのですが、それでも重いせいでしょうか、かなり存在感がありました。・
Surface Goシリーズの大きさならコンパクトなスリーブケースにAnkerの薄型の充電器やArcマウスを収納して軽々持ち歩けるので、苦になりません。

ちなみにXPS13は4Kタッチパネルのモデルを直販サイトで買ったのですが、タッチすると画面がたわむので、タッチは使い物になりません。その点Surfaceは非常に安定しています。これも好みです。
ストレージはSSDからUFSに変更になったので、全体的なベンチマークスコアは落ちているらしいのですが、CPUが強化されたので、体感的なレスポンスはかなり向上しています。
例えば3ではWindows Hello 顔認証のもたつきがひどかったのですが、4では瞬時にとは言えないけれど、それなりに使い物になる速度が出ているし、ほかの場面でも特段ひどく遅いと思うことがなくなりました。ギリギリ動いていたのが普通に動くようになったという感じですかね。
電池の持ちは案の定悪く、私の使い方だと6~7時間くらいしか持ちません。

タイプカバーキーボードは流用できるので、感覚は変わりません。このキーボードは小さいのですが何故か打ちやすく、ストレスは感じません。

ベゼルが太いですが、その分ちゃんとしたフロントカメラとスピーカーがついています。Surface Goシリーズは案外音が良く、3を購入したときに驚いたのを覚えています。

Galaxy Tab S9一本でもいいかと思ったが…

さて私はGalaxy Tab S9も所持しています。早期購入特典で1万円相当のキーボードカバーが無料でついてきたので、その時はもうSurfaceがなくてもいいんじゃないかと思ったのです。
動作もandroidならではのヌルサク感があり、surfaceよりも操作していて気持ちがよい。電池の持ちも抜群で比べ物になりません。

ところがいざ議事録を取るのに使ってみたところ、Samsungキーボードの変換精度はMicrosoftIMEに遠く及ばないことがわかりました。一発で変換できないので、タイピングに非常に時間がかかります。
キーの大きさや配置は大して変わらないのですが、打ちやすさは何故かSurfaceのほうに軍配が上がります。

さらにこのキーボードの悪いところは、US配列なのに日本語入力時は日本語配列として認識されるので特に右側の記号類のキーが印字とずれてしまいます。
Samsungキーボードが悪いわけではないようで、Gbordなどでも同じです。むしろSamsungキーボードでないと、スペースバー右の言語変更ボタンが効かないので、事実上キーボードアプリの選択の余地はありません。
そういうわけでやっぱりWindowsは偉大であります。

ペン入力は全然ダメ

SurfaceはSurface Goシリーズしか触ったことがないのでProは全く違うのかもしれないですが、Surface Go シリーズの例にもれなく4もペン入力は全然ダメです。明らかにペン先に描画が追い付いていません。書き心地も悪く、たまに描画が飛ぶときさえあります。本当に簡易的な注釈を書くくらいのことはできますが、絵を描こうなんて思ったらがっかりするでしょう。
その点Galaxyは抜群に良いので、androidとwindowsは一長一短で、どちらも捨てがたいところではあります。

EvernoteはAndroidより安定するが、Kindleは不安定

私がSurfaceを何に使っていることが多いかというと、読書メモの作成に使うことが多いです。
Windows11ではandroidアプリが一部動くようになっています。そこでKindle for androidとEvernoteを立ち上げて、タッチでキンドルをペラペラとめくりながら、重要な点をEvernoteに打ち込み、本の要約を作っています。

私はEvernoteを溺愛していますが、Galaxy Tab S9のEvernoteは画面遷移するときにしばしばクラッシュするので参っています。その点SurfaceならWindowsですからフルバージョンのEvernoteがMicrosoftIMEの高精度変換でサクサク使えるわけです。
一方でWindows subsystem for androidはまだ不安定なところがあり、Kindleがクラッシュします。リソースも大量消費するし、タブレットでいじるKindleのサクサク感には程遠いところです。
でGalaxyでも同じようなことはできるのですが

変換はバカでEvernoteの調子がよくありません。あと個人的にディスプレイのアスペクト比が気に入りません。
絶妙ですね。

タブレット端末としてはどうか

Suroface Go 4 をキーボードのないタブレット端末として考えるとどうでしょうか。
近頃のandroidタブレットは長辺にフロントカメラがついているなど、横持ち前提のものが多いですが、はっきりって横持でandroidは使いにくいです。
画面分割してマルチタスクをしろということなんでしょうけれども、androidアプリの大半がタブレットの横持に最適化されておらず、縦持ちのほうが使いやすいのが現状です。
例えばプレイストアですが、
縦持ちがこのようであるのに対し

横持では表示が大きすぎて情報量が減ります

一方でWindowsは横長の画面で使うことが長らく前提となっていますから、ほとんどのアプリケーションが横画面前提のUIになっているので、横持で違和感なく使えます。これは一つSurfaceの大きな利点かと思います。
またフルブラウザが使えるので、拡張機能は入れ放題で、お気に入りのパソコンの設定をそのまま使えるのがいいところだと思います。(拡張機能を沢山動かしたら電池持ちは悪くなるけどね!)
しかしながらどのブラウザでも快適かというとそういうわけではなく、Edgeはタッチでの操作を意識して作られているので、使い勝手がいいですが、Vivaldiはタッチ操作のことを全く考えていないので、使い物になりません。
逆に縦持ちは使いにくく、タスクバーがすぐにあふれてしまいます。
そんなところです。