Evernoteは潰れるとか、レガシー版に比べて現行版は使いにくくなったとか、Notionのほうが使いやすいとか、Obsidianのほうが先進的だとかいろいろ言われていますが、ドキュメントを管理させたら右に出るものはいないと思っています。　

インラインでPDFを表示でき、最近ではExcelの表もプレビュー出来るようになりました。WEBクリップにありがちなレイアウト崩れも少ない。OCRがかかり、それらの添付ファイルや画像の中の文字まで検索の対象となり、瞬時に必要な情報を見つけ出すことができます。バックリンク機能も搭載されました。自動でバックアップがとられて、バージョン管理も行われます。

ですからEvernoteユーザーにとってはEvernoteに情報を何でもどんどんブチ込んで、一元管理するのが理想的なのです。そういうわけでブログもEvernoteに下書きして、そのまま公開できれば最高だと思いませんか。

Evernoteとブログを連携させる方法はいくつかあります。

はてなブログはEvernoteと連携できる機能があります。Evernoteのアカウントを紐づけておくと、エディタにEvernoteのノート一覧が表示され、ノートを選択すると内容がインポートされます。

ただ、これは手動でコピペするのと大差がなく、エディタのモードによっては全然装飾が反映されないので、使い心地は最悪です。本当にテキストだけのシンプルなブログであれば、Evernoteで下書きしておいて、ブログに反映させるということもできるけれど、それこそ直接はてなブログのエディタに打ち込むか、手動でコピペのほうが早いじゃないですか。

それに加筆や修正が必要になった場合にはどうするのか。はてなブログのエディタで修正するのか、Evernoteのノートを修正して貼り付け直すのか、統一しないとバージョン管理が面倒くさいと思うんですよね。

postachioはEvernoteのノートに[publish]タグをつけるだけで、自動的にブログとしてノートが公開されるサービスです。理想的ですね。

しかしながら公式ブログの更新が2019年を最後に途絶えており、運営がきちんとなされているのか分かりません。今年の6月末でGoogle AnalyticsのUAコードが廃止されて、GA4に切り替わりますが、本記事執筆時点で公式のアナウンスはなく、いまだにGA4に対応していないなど、全然メンテナンスがされていません。

自由度が低く、独自ドメインを使ったり、ブログのデザインをいじったりする場合には有料サブスクリプションとなり、年間5000円程度しますので、コスパが悪い。パーマリンクの仕様にも問題があり、SEOに弱いのでお勧めできません。

そこで、Wordpressです。WordPressのプラグインにEvernote Syncというものがあります。これを入れると特定のタグをつけたノートが自動でWordpressの記事として公開されるようになります。

使いにくいGutenbergとはさようなら。使い慣れたEvernoteさん、こんにちは。その代わりテーマ独自のリッチなブロックを使うことはできませんが、私はブログを収益化したいわけでもなく、SANGOを使っていましたが、そのほとんどのブロックが猫に小判でしたので、問題ありません。それにSANGOは高機能な分、重いので、Sitekitに読み込みが遅いと怒られていましたので、使うのをいっそやめてしまうことにしました。

特に難しいことはありません。インストールして、設定画面で認証トークンをEvernoteから取得しておくだけです。

時間で自動的に同期されますが、[Manual Sync]ボタンを押せばすぐに反映させることもできます。ただし[Manual Sync]ボタンはPHP8では動作しないので、必要に応じてダウングレードしてください。

Evernoteのすべての書式が反映されるわけではありませんので注意が‘必要です。

ノートにタグをつけると、そのままブログのタグとして反映されます。

またアイキャッチはアップロードされた画像から適当に設定されてしまうので、手動で変えてあげる必要があります。

今後Evernote Syncをしばらく試して、所感をご報告したいと思います。